お知らせずいぶん間があいてしまいました。豊増です。
先月、2月21日に「ちばびお」から新しい商品がリリースされました。
※ちばびお についてはこちら
・有機かぶをつかったスープ
・有機れんこん入りカレー
の2種類です。

詳細は本文後半のリリース原稿を確認いただければと思いますが、
このうち、「有機かぶをつかったスープ」は、
ONE DROP FARMの有機かぶを使用しています。
品種は厳選しました。
このスープ用に、食感と香りのよい品種を選定して、
昨年の秋に作付けした有機かぶを使用しています。
ちゃんと話すと長くなるのですが、このプロジェクトもかれこれ
もう4年くらいになります。
“有機の里”づくり千葉県団体連絡会(略称:ちばだん)という団体に、
ONE DROP FARMも参加していて、
千葉県において、有機農業がもっと広がるようにいろいろな取り組みをしているのですが、その取り組みのなかの一つとして、千葉県産の有機農産物を使用した加工品のプロジェクトがあります。
イベントなどでずっとお世話になっていた無印良品さんから、「千葉県の有機農業のために、我々のような企業にできることはありますか?」と問いかけていただいたのがそもそもの始まりです。
有機農業を営んでいる側としては、有機農産物の需要が高まっていることは確かで、供給が追いつかない状況ではあったのですが、だからといって急激に作付けを拡大しても土づくりがきちんと進んでいない圃場で無理に作付けをすると、秀品率が落ちたり、大量の規格外品ができたり、とコスト割れしてしまうリスクがあります。そんなときに、加工向けの販路がある程度のボリュームで確立していれば、安心して作付けを拡大できるのではないか、ずっとそう悩んでいました。
そんなときに、上記のような問いかけをいただいたので、事務局長の徳江さんに相談したところ、「石井食品さんに相談してみよう」ということになり、急遽、石井食品、無印良品、そしてちばだんのメンバーでの打ち合わせが持たれました。それが2021年の春くらいだったと思います。
石井食品といえば、「イシイのおべんとくん」でお馴染みのミートボール。
※石井食品さんからのリリースはこちら
なのですが、加えて知られているのが「無添加調理」の高い技術。
長年、お子さんのお弁当のマストアイテムとして愛されてきたミートボール、これを無添加で実現するのにおよそ30年の歳月をかけていらっしゃいます。単純に化学添加物を引き算するだけならば簡単なのですが、美味しさと品質を維持しながら、無添加にする、というのに長い年月の試行錯誤と技術が必要だったのだそうです。
そんなわけで、千葉県の有機農産物の生産を広げていきたい私たちにとっては、石井食品さんの無添加調理の高い技術は心強い以外のなにものでもなく、やがて「まるかじりちば」という加工品ブランドが誕生しました。
そうして、人参スープをはじめ、さまざまな商品を試作、そして販売しはじめてかれこれ4年。いまでは千葉県内の無印良品の全ての売り場で販売していただいている状況です。
実は、このプロジェクトに関しては毎週、開発会議を行なっています。石井食品、無印良品、そしてちばだんのメンバーが毎週、商品開発、販売、そして原料調達に関するさまざまな課題を検討し、試行錯誤を続けています。
おかげさまで、今回の「有機かぶをつかったスープ」は在庫がのこり200pcあまりと少なくなっており、発売早々に完売間近、という状況ではありますが、
であれば来年以降、どうすればもっと長い期間、販売を続けられるのか?
年間を通じてお客様に楽しんでいただけるラインナップはどのようなものか?
そして、それを実現するために生産者とどのような信頼関係で、どのようなチームをつくっていくべきか?
まだまだ課題は山のようにあり、それらをひとつひとつ丁寧に掘り下げているような状態です。
そんなわけで、豊増もそのメンバーとして、毎週のようにこのような会議に出席し、生産者として何が必要か、あるいは、このプロジェクトは、本当に有機農業のために役に立っているか?ということを妥協なく振り返り、率直に意見をぶつけています。
※良品計画さんの販売ページはこちら → 「諸国良品」内
4月にはONE DROP FARMの有機人参のスープが製造・販売予定です。
そして今回からは、スープ自体に「有機JASマーク」が表示されます。つまり、加工品としての有機JAS認証品になるということです。
これによって、またもう一歩、新しい段階に踏み出せるのではないかとわくわくしています。
今回はそんなお知らせでした。
詳細は、下のリリース記事をご確認ください。
2025年3月9日 豊増洋右
以下、「ちばだん」からのリリース記事
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“有機の里づくり”千葉県団体連絡会<通称:ちばだん>(千葉県佐倉市/理事長 池田 徹)と、石井食品株式会社(千葉県船橋市/代表取締役社長執行役員 石井 智康)、および無印良品を展開する株式会社良品計画(東京都文京区/代表取締役社長 清水 智)の千葉事業部の3者は、千葉県の有機野菜の生産者と生産量の拡大[理阿1] 、販売・活用の促進を目指し、千葉産品の魅力をもっと伝えていけるよう共同開発したレトルト食品「まるかじりちば」シリーズから、新たに「千葉県産有機れんこん入りカレー」「千葉県産有機かぶをつかったスープ」の2商品を2月21日(金)より発売いたします。
2022年4月より、3者で始めた「まるかじりちば」共同開発プロジェクトは、消費者に安全で美味しい食品を届けるだけでなく、環境保全や地域再生にも取り組んでいます。 そのプロジェクトから生まれた「まるかじりちばシリーズ」は、その時期に収穫された旬の素材を使用し、商品化しています。今回のカレーとスープは、千葉県で地域創生と有機農業に取り組む生産者によって生産された素材を余すことなく活用しています。
■商品概要
●まるかじりちば「千葉県産有機れんこん入りカレー」内容量180g・税込価格 570円
千葉県産木更津市産の有機れんこんと鶏ひき肉を使用したやさしい辛さのキーマカレー。れんこんの食
感が特長です。
発売日:2月21日(金)
[有機れんこんについて] 生産者 株式会社G.B.L.ファーム
住宅地や商店が密集する木更津駅周辺はかつて一面の蓮田(はすだ)があり、夏には美しい蓮の花が咲き乱れていましたが、現在は離農がすすみ、30haほど残る広大な蓮田の跡地も手つかずのままになっています。その蓮田をもとの美しい景色に戻すことを目指し、 G.B.L.ファームが有機れんこん栽培をはじめました。4年前に有機JAS認証を取得し、水質にもこだわり、あらたに地下水を掘り、綺麗な水と栄養たっぷりの土で有機れんこんを栽培しています。
●まるかじりちば「千葉県産有機かぶをつかったスープ」内容量150g・税込価格 490円
千葉県産の有機かぶを使用しました。かぶの風味を活かして、なめらかに仕上げたスープです。
発売日:2月21日(金)
[有機かぶについて] 生産者 株式会社ONE DROP FARM
市原市の中山間地域の森の中で、有機野菜と蜂蜜を生産するONE DROP FARM。「養蜂で里山を再生する」を合言葉に、花畑や「緑肥(りょくひ)」と呼ばれる自然の力を生かした土づくりをしながら、品質の高い有機野菜を数多く生産しています。緑肥と植物性の肥料だけで土づくりをした畑で採れる野菜は苦味やくせがなく、素直な味わいが好評です。今回は、かぶの中でも特に風味が良い品種を厳選して、スープ用に生産したものを使用しています。
今後も、千葉県の有機農産物の魅力を広げる「まるかじりちば」プロジェクトでは、更なる環境保全や生物多様性の保護、持続可能な農業を支援し、地域経済の活性化を目指してまいります。
「まるかじりちば」加工品シリーズの他の商品はこちら:https://chiba-organic.life/info/12157.html
■販売店舗
石井食品直営店 コミュニティハウス 「Viridian(ヴィリジアン)」
無印良品 柏[理阿2] ステーションモール、
無印良品 セブンパークアリオ柏、
無印良品 ららぽーと柏の葉、
無印良品 流山おおたかの森S・C、
無印良品 イオンノア野田、
無印良品 テラスモール松戸、
無印良品 プラーレ松戸、
無印良品 イオン市川妙典、
無印良品 イトーヨーカドー船橋、
無印良品 津田沼ビート、
無印良品 ビビット南船橋、
無印良品 西友浦安、
無印良品500 シャポー船橋、
無印良品500 シャポー市川、
無印良品500 シャポー小岩、
無印良品 イオンタウン旭、
無印良品 イオンモール成田、
無印良品 イオンモール八千代緑が丘、
無印良品500 ユアエルム八千代台、
無印良品 そごう千葉、
無印良品 アリオ蘇我、
無印良品500 ペリエ千葉エキナカ、
無印良品500 ペリエ稲毛、
無印良品 ユニモちはら台、
無印良品 アリオ市原、
無印良品 イオンモール木更津、
無印良品 みんなみの里、
MUJI BASE OIKAWA
無印良品 ネットストア(諸国良品)
ワンドロップファーム(千葉県市原市)
ナリタヤ(千葉県内12店舗)
■商品開発の背景と3者のご紹介
“有機の里づくり”千葉県団体連絡会(通称:ちばだん)と、石井食品株式会社及び株式会社良品計画の千葉事業部の3者は、千葉県の有機野菜の生産普及、販売・活用の促進を目指し、千葉県の有機野菜を使った商品を共同企画・開発し、ちばだんが展開する千葉産ローカル&オーガニックブランド「CHIBABIO-ちばびお」の商品「まるかじりちば」シリーズとして2022年4月に3アイテムを発売しました。それぞれの素材の特長を生かして、千葉県内で栽培された有機野菜の旨味を引き出すため、シンプルな味付けにしています。
商品の企画・開発は3者共同で実施、材料の供給を”有機の里づくり”千葉県団体連絡会、製造を石井食品株式会社、販売を千葉県内の無印良品の限定店舗、石井食品株式会社の千葉県内の小売店で行っています。
※「ちばびお」については、こちら
instagram :https://www.instagram.com/chibabio/?hl=ja
facebok:https://www.facebook.com/chibabio
webサイト:https://chiba-organic.life
◇“有機の里づくり”千葉県団体連絡会(通称:ちばだん)
長年、国内における有機農業、オーガニックの普及に取り組んできた各分野のスペシャリストによって2020年2月に設立。有機生産者はもちろん、加工業者、流通・販売・物流事業者、生活協同組合等消費者団体、自治体など、ローカル&オーガニック”に関心を寄せる様々な千葉県内の組織や個人が、業界の垣根を超えて参加。千葉県の持続可能な地域フードシステム構築に向けて、連携・協働するネットワークです。
オーガニックに関する専門知識に基づく各種支援と、千葉県の有機農産物・加工品を、直接同県内の消費・利用とをつなぐ取り組みを通じ、ローカル&オーガニックの県内普及拡大を取り組んでいます。
◇石井食品株式会社
1946 年千葉県船橋市にて佃煮製造を開始し、真空包装品・煮豆小袋を発売。その後1970年には業界初の調理済みハンバーグ 『チキンハンバーグ』 を発売。1974年には 『イシイのおべんとクン ミートボール』でおなじみの「ミートボール」を発売。素材本来の美味しさを最大限に引き出すため、「無添加調理」に取り組んでおり、味や色そして食感など素材のもつ本来の力を生かす調理と技術・本物の美味しさの追究を行っています。
※石井食品での製造過程においては食品添加物を使用しておりません。
◇株式会社良品計画(千葉事業部)
良品計画は、地域の住民の方々や行政と交流・連携をしながら生活圏への出店を進め、地域密着型の事業モデルを確立するため、現在は日本国内に10の地域事業部を設置しています。千葉事業部では地域の生産者や企業と協力して独自の商品開発を行っているほか、地域農産品の販売を通じた農家の支援や、当社社員とお客さまによる棚田の保全活動等を行っています。
引き続き、“有機の里づくり”千葉県団体連絡会、石井食品株式会社の取組みの主旨に賛同し、共同開発商品の販売を通じて、県内における有機農産物の生産普及、販売・活用の推進を進めて参ります。
■問い合わせ先
“有機の里づくり”千葉県団体連絡会 事務局 info@chiba-organic.life
石井食品株式会社 石井食品株式会社 広報担当 press-is@ishiifood.co.jp
株式会社良品計画 経営企画部 広報課 rk-pr@muji.co.jp