新年度はじまって早々の4月3日、
地元の帝京平成大学の女子サッカー部のみなさんが、
ワンドロップファームの有機圃場に手伝いに来てくださいました。
なんと30人!!

実は、有機圃場の周囲を囲む竹林が、年々圃場内に侵食してきていて、
気がつけば、5mくらいは圃場が竹林に攻め込まれていました。

この竹林が、圃場の東側にずらりと300mくらい続いていて、
圃場に入る朝日を完全に遮ってしまうので、野菜の生育の面からも
非常に困っていました。

なかなか手をつけられないまま5年が経ち、困っていたところで、
「地域の事業を学ぶ意味でも、学生が何かお手伝いできることがあれば」
とお声がけをいただきました。

さすがのチームワーク。大きな声を掛け合いながら、テキパキと竹を切り倒して、揃えていきます。

こんな言い方をするとまたあちこちから叱られるのですが、
最初、お話をいただいたとき、
単なる学生のボランティア活動、くらいの感じだったら
もっと他にも良い経験ができる場所があるのではないかと思っていました。

しかしながら、事前にお会いして、
矢野監督始め、指導にあたられている皆さんのお話を伺うと、
単なる学生の課外活動というか、ボランティアというレベルではなく、
もっと深いところに目的を定めていらっしゃることにとても共感しました。

竹林に埋もれていた3本の柿の木。5年前はたしかにこれくらい前に出てきていたんです。

ここではうまく表現できないのですが、
大学でサッカー部の活動をされている学生のみなさんの中には、
プロを目指す方もいらっしゃれば、別の進路を目指す方もいらっしゃいます。
そんな彼女たちのこれからの人生のことを、
指導される先生方が真剣に考え、真剣に向き合うなかで、
どのような道に進もうとも、地元のさまざまな事業者と交流し、
その現場を知ることに大きな意味があること、あるいはそこに大きな可能性があることを、
切々と話してくださいました。
そして、それは僕たちにとっても大きな意味があると感じました。

作業の途中。竹林に埋もれていた柿の木が5年ぶりに出てきました。

アスリートのみなさんは私たち普通の人以上に、口に入れるものに気をつかい、
また、栄養学やストレッチ、マッサージなどのケアの方法、技術についても、
たくさんの知識をもっていらっしゃいます。

そういう意味では、「食」という分野で、
私たちが取り組んでいる農業という仕事と深く繋がっていると思います。
実際、当社の有機野菜や天然はちみつを購入いただいているお客様の中には、
トップアスリートの方や、そうした方を指導されている方が何人もいらっしゃいます。

書いているうちに何が伝えたいのかなんだか行方不明になってきましたが、
とにかく、
みなさんと一緒に汗をかいて、
スッキリ綺麗になった竹林をながめていると、
僕らの方がなにか大切なことを学ばせていただいたような気がしました。

作業後。びっしり生えていた竹藪を5mくらい押し戻すことができました!

矢野監督、みなさん、本当にありがとうございました!
また一緒に汗をながしましょう!

2023/4/6 ワンドロップファーム 豊増洋右